生存ログ

DYSTOPIA JAPAN

2020/12/22

 

イヤホンを忘れた。起きてから身体がうまく動かず、ギリギリまで準備を先延ばしにした結果だった。

 

電車に乗ると、子供の声が聞こえる。耳が悪いために話し声が大きくなっている老人の声が聞こえる。隣の乗客の衣擦れの音が聞こえる。最悪だ。イヤホンがないと、なんの防具もなしに放射線を浴びているような気持ちになる。私が侵食されていく。

我慢ならず、出勤前にDAISOで変換プラグのようなものを購入したが、サイズを間違えた。捨てた。

 

帰り道、自称スカウトの金髪に延々と話しかけられ続けた。一言も返していない上に一瞥もしていないのにどういう神経をしているのか。普段はイヤホンでシャットアウトしているので何を言っているか分からないが、今回は滑舌が悪く、何を言っているか分からなかった。思わず吹き出しそうになった。

ナンパにしろキャッチにしろスカウトにしろ、「来る」人間というのは遠目からでも分かるもので、私は滑舌金髪が「来る」ことを30メートル前で察知した。しかし避けるスキルは持ち合わせていない。1分近く並んで歩かれたが、「ちなみに何のお仕事されてますか?」のみ聞き取れた。

いっそ殺してくれという気持ちになるので、気軽に声をかけないでほしい。

 

 

イヤホンを忘れたことでむしゃくしゃしていた私は、ハーゲンダッツのキャラメルホリックを購入した。コンビニのアイスというのはスーパーマーケットに置いているものよりも割高で、なんと320円もしたが、産業廃棄物君に頂いたローソンの500円券を使用し、無償で休憩を彩ることに成功した。ありがたや、と東の空に手を合わせておいた。

 

 

稼働中、先輩と干支の話をした。

聞くところによると、私は今年の年女らしい。2年前くらいに済ませたような気がしていたがまだだったらしい。あと1週間ほどで年明け、というところで気がついた。

何だか来年の干支が丑年だということもあまり信じられない。もう兎年や辰年くらいになっているように感じられる。こういった認識のズレは、マンデラエフェクトだと言えるのだろうか。大勢がする勘違いでないと当てはまらないかな、と最近覚えた言葉を使いたがった。

 

多次元宇宙論、好きです。